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2025.8.31 プログラム

マインドフルネス瞑想の効果とは

マインドフルネスという言葉を聞いたことはおありでしょうか。
マインドフルネス瞑想とは、グーグル社の社員教育などに取り入れられたことで一躍有名になりました。1970年代にヒンズー教や仏教で行われてきた瞑想法をもとに、慢性的なストレス症状を緩和するためのマインドフルネスストレス低減法というプログラムが開発され、大学にストレス低減クリニックを開設。一般の人にもストレス対処の手段として広がり、その効果は脳科学の発展で科学的に裏付けされています。
ラ・ルックアップでは、カウンセリング(会話)によって考えや気持ちを整理するのと並行して、マインドフルネ瞑想を用いてメンタルのコンディションを整えていきます。

私たち人間は、何をする時にもさまざまなことを思ったり考えたりして、状況を複雑にし、悩みを深めていきがちです。「思う」「考える」といった心の動きが余計なことをせず、シンプルにとらえられるようになれば、思い悩むことは減るはず。心がそういう状態になっていることをマインドフルネスと言い、心がフル(完全)に動いていて、ふだん意識している「思う」「考える」という機能はただ観察し、こまやかな感覚に「気づく(認識する)」機能を重視します。気づく機能が十分に発揮され、思考が勝手に働き始めなければ、現状を正しく受け入れられる。この状態を「マインドフルネス」と言います。
(引用:有光興記,図解マインドフルネス瞑想がよく分かる本,講談社,p.6~11)

悩みごとがある時、四六時中そのことばかり考えてしまう。かといって、良い解決法が見いだされるわけでもない。切り替えることができずにずっと思い悩んでしまう…そんな経験はどんな方にもあるはずです。何かにとらわれてしまっている状態では、目の前にある本当に大事なことややるべきことに集中するのは難しいでしょう。
私たちは無意識に頭の中であれこれ考え、気が散ることはあります。そんな自動再生される思考をゼロにすることはできません。それでもマインドフルネス瞑想では、そういう雑念があったとしても、意識を未来や過去ではなく「今」へ、周囲の雑音や誰かのことではなく「自分」へと、意識を向けることを目指します。

マインドフルネス瞑想のポイントは、観察すること。自動思考で頭の中にあれこれ浮かんでくる映像や考え、それに伴う感情を俯瞰して見てみると、自分の中にある悩みがどんなものかに気づくことができます。「観察する⇒自分の状態を認識する」というプロセスが大切です。
カウンセリングでは、これらの悩みを会話によって整理していきますが、マインドフルネス瞑想では自動思考の一つ一つをキャッチせず、ただ目の前を通り過ぎていくかのように、ただ観察するだけ。
思い浮かんでくるのは、イヤな出来事だったり、苦手な人だったり、自分を責めたくなるような気持ちだったり、あの時~すれば良かったという後悔だったり。将来への不安や迷いもあるかもしれません。気にせずにはいられないものもあって、瞑想をしても、ついそのことを考えてしまうことがあります。
整理できていない考えや感情にとらわれてしまうのは自然なことですが、そのままでは注意力が散漫なまま。こんな時は、意図をもって目の前のやるべきことに意識を切り替えることが必要です。その方法の一つが、マインドフルネス瞑想なんです。

マインドフルネス瞑想には食べる瞑想や歩く瞑想など色々ありますが、ラ・ルックアップでは呼吸に注意を向ける「呼吸の瞑想」を中心に行います。呼吸に意識を集中させる瞑想なのですが、呼吸から意識がそれて雑念をキャッチしたとしても、「意識がそれた」と気づき、呼吸に意識を戻していけば大丈夫です。スムーズに切り替えるためには、コツが必要です。最初は難しいかもしれませんが、何度も繰り返していくうちに要領がつかめてきますよ。
呼吸に意識を向けながら、自分をただ観察し、今の状態を理解する。何も考えない。何にもとらわれない。それは悩みから解放され、心が自由になる瞬間です。もし雑念に振り回されて思うように動けなくなっても、呼吸の瞑想で切り替えてマインドフルネスの状態を作り出せるようになります。
最初は2分間の瞑想からやってみましょう。やってみると長く感じるのですが、慣れてくるとあっという間に時間が過ぎて、その時間がとても心地よいものになります。ゆっくりと深い呼吸を行うことでリラックス効果があり、睡眠の質の向上も期待できます。

ラ・ルックアップではマインドフルネス瞑想の効果をあげるために、並行して、カウンセリングを行います。自分の中で完了できていないものや答えが見つかっていないもの、自分でも気づいていないことを教えてくれるメッセージなどが、自動思考となっている可能性があります。カウンセリング(会話)で、その一つ一つを丁寧に聞かせていただき整理していきます。そんな風に悩みや迷い、不安などを解消していくことで、雑念が薄らいていくはずです。そのうえでマインドフルネス瞑想によって注意力と切り替え力を鍛え、大事な場面で”今この瞬間”に集中できる自分をつくりましょう。

瞑想のやり方は、こちらでガイドしていきます。自分の時間にできるよう音源を提供予定です。パフォーマンスアップを目指すなら、マインドフルネス瞑想をぜひ試してみてくださいね。