「もっと早くメンタルに取り組んでいたら違っていたのかな」と呟いたアスリートがいました。懸命に努力しても理想の結果が得られず、目指す目標に近づけない葛藤を感じていました。しかし、メンタルへの意識を高めたことで、練習や本番への向き合い方が変わり、それは成果へとつながっていきました。
スポーツでは、身体のケアやスキル習得と同様に、パフォーマンス向上にはメンタル強化も大切な要素です。その重要性を理解し実践していくことが、結果に大きな差を生むきっかけになります。結果に心が揺れる日があっても、状況を変えることはできるのです。
本気で競技に向き合っているからこそ、思うようにいかないときは、自分の力まで信じられなくなり、これまで積み重ねてきたものさえ見えなくなることがあります。「このままでいいのか」「まだ続けていいのか」と、自分の選択に迷うこともあるはずです。それでも、本当はまだ諦めたくない。そんな気持ちを抱えながら挑戦を続ける大人アスリートが、自分自身と競技に向き合い、どんな状況でも、また次の一歩を踏み出していけるように。競技を続ける中で何度でも前を向き、自分の可能性を信じて挑戦していくために必要な力を、一緒に身につけていきましょう。
La LOOK-UP 代表/トレーナー 金澤 昌子
【メタ認知】とは、自分の状態を一歩引いて捉え、ありのままを理解する力です。緊張や焦りだけでなく、頭に浮かぶ迷いや思い込みに気づき、「今、自分はどんな状態か」を捉えていきます。自分では気づきにくい気持ちや考えに振り回されず、ひと呼吸置いて、冷静な視点を、対話を通じて育てていきます。
【自己調整力】とは、自分の思考・感情・行動を自分で整え、結果を出すために必要な状態へ調整していく力です。常に良いコンディションでいられるとは限りません。それでも、その時々の状況に合わせて自分を整え、ベストを尽くして結果につなげられるように、自分自身をマネジメントする力を身につけます。
【再現性】とは、一度うまくいった経験から、何が機能したのかを自分なりに捉え、次の挑戦に活かしていくことです。うまくいった時には、その感覚が残っているうちに振り返りましょう。機能した要因を言語化し積み重ね、「こうすれば大丈夫」という自分なりの確信をつかんでいくことを目指します。