
試合になると、いつも緊張してしまう。練習ではあんなに落ち着いてできるのに、本番になると心臓がバクバクして、手に汗をかいて、頭の中まで忙しくなる。「自分はメンタルが弱いんだ」と、そのたびに感じてはいませんか。
結論から言うと、緊張はメンタルの弱さが原因ではありません。むしろ、緊張は誰にでも起きる、ごく自然な身体の反応です。
緊張は、身体が「本気で臨む準備」をしているサイン
試合という、結果が問われる場面を前にすると、身体は自動的に力を発揮する準備を始めます。交感神経が働き、心拍数が上がるなど、重要な場面で最大限の力を出せるよう、身体が活動に備えた状態へと変化します。こうした身体の変化を、私たちは「緊張」と呼んでいます。
緊張は、良くないものとして捉えられがちです。しかし、緊張は”悪いことが起きている”サインではなく、”これから本気で向き合おうとしている”サインだと捉えることもできます。
適度な緊張は、むしろ力を発揮する助けになる
緊張と聞くと、「なくしたい」「消したい」と思うかもしれません。ですが、緊張がゼロの状態が、必ずしも一番良いパフォーマンスにつながるわけではありません。
心理学の分野には、ヤーキーズ・ドットソンの法則という、緊張(覚醒度)とパフォーマンスの関係を説明する考え方があります。多くの場合、緊張が低すぎても高すぎても力は発揮しにくく、ちょうど良い緊張のときに、パフォーマンスが最も高まるとされています。
つまり目指すべきは、「緊張ゼロ」ではなく、「自分にとって、ちょうどいい緊張」を見つけることです。
「緊張=悪いもの」という思い込みが、緊張を増幅させる
厄介なのは、「緊張してはいけない」「緊張は弱さだ」と思えば思うほど、その緊張そのものにさらに意識が向いてしまうことです。緊張している自分を責めることで、緊張が緊張を呼ぶ悪循環が生まれます。
まずは、緊張している自分を「ダメだ」と評価せず、「これは必要な反応なんだな」と捉えなおすこと。それだけでも、緊張との向き合い方は変わってきます。
緊張をなくすのではなく、うまく付き合っていく
緊張は、消すべき敵ではありません。身体が本気で臨もうとしているサインであり、うまく付き合えば、力を発揮するための味方にもなります。
大切なのは、緊張をゼロにする方法を探すことではなく、自分がどんな場面でどう緊張するのか、その仕組みを知り、うまく付き合っていく方法を見つけることです。
緊張やプレッシャーと継続的に向き合い、本番で力を発揮できる自分を目指したい方には、緊張・プレッシャーと上手に付き合うコースをご用意しています。
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